「味をやるわね」

昨日は七草がゆの日でしたね。召し上がりましたでしょうか。私はね、昨日は歯医者さん帰りの姉とランチの約束をしていて。そしたら姉が思いがけず深手を負って治療を終えてきまして(笑)。いや、笑いごとではないですよね。で、麻酔も効いてるし、というのでここはお粥が良かろうと中華粥のおいしいお店に行きました。心配しましたが食べているうちに大丈夫そうだというので、場所を変えてファミレスでデザートまで食べてきました(笑)。そんなこともあり、それでも今日は七草がゆの日だもんなというので、夜にもお粥にしました。お粥じゃないな、雑炊か。ごはんがまあまあ残っていたので、煮込んでいつものようにあり合わせの野菜を刻んで入れてよしとしました。「せり、なずな・・・」とリズム良く続く春の七草のラインナップ。しかしながら昨日のうちの場合は「せり、みつば」と(笑)。せりしか合っていないわけでしたが。ゴギョウもはこべもホトケノザも入れず、かぶの代わりに人参とかろうじて大根は入れて、あとはかぶの葉とキャベツ白菜で乗り切りました(?笑)。おいしかったです。
さて、なにかこう、機転をきかせてうまくやる、とか、気の利いた粋な計らいを「あいつ・・・味なマネを・・・」なんてジーンと感激にむせぶというかそういう表現てありますよね??別にあの、七草がゆにキャベツ入れたとかそういう機転と結びつけてるのじゃなく。そもそも機転てものじゃないか(笑)。ともかく、年の瀬に江戸川乱歩の「黒蜥蜴」を読んでいたら、後半の黒蜥蜴と明智君との対決ともいえるシーンで、黒蜥蜴が明智君の仕掛けたことに対して「味をやるわね」ってセリフがあったんですよ。私はそれまで「味なことを」または「味なマネをするわね」というような使い方しか知らなかったので、この「味をやるわね」という言い回しがとてもグッときましたねー(笑)。そして、とにかく美輪明宏の顔しか浮かばないままに読み終えた次第でした(笑)。