- 作者: 夢野久作
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1992/10
- メディア: 文庫
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さて、そういえば、と思い出して「夢野久作全集10」をちょっと読んでみました。買ってから数編読んでそのままになっていたものです。短編、中編の作品が収められてあります。まだ全部読んではいないんですが、なんかこう・・・ラフな感じのする作品群、というか、ちょっと濃度が薄めの作品が多いような気がします。私は「瓶詰の地獄」が今まで読んだ夢野作品の中で一番のお気に入り(お気に入り、ってのも変ですが)なんですが、それと比べてしまうからか、なんか薄味です。順番に読んでて、「S岬西洋婦人絞殺事件」まで読みましたが、この「S岬・・・」がまた・・・。「へ?」って思うような意外な展開でした。「ハッとする」ではなく「へ?」です(笑)。犯人が・・・・そっからでてきたか?!・・・いや〜・・・これはいわゆる掟破りっつうものではないんでしょうか・・・・。ちょっとポカンとしながら、でもとりあえず満足しました(笑)。私はやっぱり夢野久作が好きかもしれません。