お散歩ひよちゃん


やっと涼しくなって、にわとりのひよちゃんの庭の散策も快適そうに見えます。久しぶりに写真を撮りました。カメラを向けると、つかつかと近寄ってきてけっこうな力でカメラをつっつくので(笑)、ひとしきりつっついて興味が薄れたあたりに撮ります(笑)。何枚か撮ってるうちにちらっとこっちを見ました。
ところどころ茶色の羽が混ざってて、つやつやした大きな雄鶏になってます。この夏の猛暑にもばてることなく、元気でした。昨年もだいぶ暑くて、ひよちゃんは昨年生まれた鳥なので、初めての夏だったわけでしたが、体も小さかったためか、ぺったりと座り込んでる時があって心配したものでした。今年は暑くても暑くても暑くても、負けずにぎらぎらと元気にしてました(笑)。丈夫になりました。ひよちゃんが庭にいる時に、長靴を履いて出会ったり、大きな荷物を持っていたりすると今でもほぼ確実に攻撃されます。攻撃しながら途中で気がつくみたいだけど・・・。(あ、やべ、これってあの人じゃね?)みたいな?(笑)で、急に「・・・かぁ・・・」などとしおらしい声を出して見つめてきます。やれやれ、そろそろこの、長靴履いてたり大荷物を持ってたりな状況、に慣れてはくれないものか・・・と思ってしまいますが、しかたないな〜(笑)。
さて、がらりと話題を変えてみます。むりやり読んでる「黒死館殺人事件」ですが、いよいよ後半に入ってきました。300ページを超えてきたあたりから、なんだか急に読みやすくなってきました。法水くんが、あいかわらず辟易するほどの博学を語っているうちに、なんとまたしても新たな犠牲者が出てしまった!(・・・このパターンを繰り返しております。未然に防ぐことは難しいのでありましょうか)でも、幸い命はとりとめたもよう。で、非常に怪しい人物が、犯人と目されて登場してきます。このあたりから、あまりわき道に逸れた話もせずに、着々と場が進んでおります。いや、その場面に限ったことかもしれませんが、だいぶすいすいと読めました。さて、その犯人と思しき人物ですが、自らも、自分にはアリバイがない、と語るし、動機もあるようで怪しさいっぱい。でも、なにより、「文庫解説」によって犯人が既にばらされております(笑)。ああ、先にそういうところを読むのはだめっすね。ところで、その「文庫解説」ですが、なかなか激しい内容です(笑)。いや、犯人をばらしてあるから、とかだけじゃなく、夢野久作を「田舎者」と断じております。
おそらく、この本が書かれた当時は、夢野久作も「ドグラマグラ」で注目を集め、この著者と比較されて批評されることが多かったものと思われますが・・・。「神田生まれの小栗は田舎者の夢野久作とは人間の出来が違うのである」という、思わず5回ぐらい読み返してしまった、ぎょっとするような一文が(笑)。う〜ん・・・そこまで言われるなら是非とも読み比べなくては!!と思ったのでした。もう少しで読み終わりそうですが、代表作2冊を読み比べてみて、果たして人間の出来が違うのかどうかは私にはわかりかねますが(笑)、身もふたもないこと言うようですが、結局「好み」の問題なんじゃないのかな〜・・・なんて思うばかり・・・。読者を楽しませる方法が二人ともまったく違うと思うのに、ライバル(かもしれない)著者の「文庫解説」の中に、一方的に「人間の出来がちがう」なんて書かれた夢野久作が気の毒だな〜・・・と、犯人がばらされてること以上に衝撃を受けてしまったのでした。と、ひよちゃんとは全然関係ない話題で締めくくるのでありました(笑)・・・。