キャラメルと飴玉

キンドルの無料の本コーナーを見ていたら、夢野久作の「キャラメルと飴玉」という本を見つけました。これで怪奇小説だったらどうしようね・・・(笑)・・・などと思いつつダウンロードして読んでみました。幼年向けの童話でした。お菓子箱の中で、飴玉とキャラメルが口げんかを始めて、そこに他の仲間たちも加勢して、取っ組み合いのけんかになってしまってみんなごちゃごちゃにくっついてしまいました、それを見たその家の子供が「やあ、たいへんだ」とかなんとか言うのでお母さんがトンカチを手に登場、砕いてあげました、めでたしめでたし、というかわいらしい内容でした。
この物語の鑑賞のツボは、飴玉とキャラメルのお互いの主張のところ、つまり口げんかの内容でしょう。発端は、キャラメルが飴玉に対して、「僕はちゃんと服を着て四角なおうちに住んでいる、キミは裸だね」といやなことを言い放つ、と(笑)。飴玉は「いや、外に出かける時はちゃんと服を着るよ」と応戦。どうやら昔、駄菓子屋の飴玉は買った時に小さな袋に入れてもらえたということだよね、とこの童話が書かれた時代に思いをめぐらせることもできます。で、飴玉は腹立ちまぎれに「キャラメル、なんていうこじゃれた名前を名乗りやがって」と、突っかかる。それに対してキャラメルは、「おいしいお菓子はワッフルとかシュークリームとか、そういう洋風の名前のものばっかりだ、あめだまだの、せんべいなんていう名前のやつはうまくもなんともないもんだ」などと、関係者が聞きつけたら抗議されそうなことを言うわけですよ(笑)。飴玉は、「金平糖はロシア語だが、いくら外国の名前がついてたってあいつらは僕たちよりおいしくないじゃないか」と、またまた問題発言(笑)。こういう調子で両者は不毛な言い争いをするんですが・・・ふむふむ・・・つまり夢野久作は洋菓子が好きなのかな??なんてことが想像されます。いや、そう単純な話しではないかもしれないけど、なんとなくね(笑)。でも、「ウエファースなんて食べても食べても食べた気がしないじゃないか」なんてことを飴玉に言わせてるところを見ると、洋菓子ならいいってもんじゃなさそうだね・・・とも思いましたが。念入りな喧嘩の様子に引き比べ、最後はトンカチで砕かれておしまい、っていうなんだかあっけない終わり方です。やっぱりおいしい洋菓子の話しがしたかったんだよ、たぶん(笑)。
さて、ガラッと話題変えていいですか?(笑)今夜、FNS歌謡祭にエレカシが出ますね!キムタクと一緒になにか歌うようです。テレビのエレカシは久しぶりです。エレカシは最近「あなたへ」という新曲を出してます。私は初回限定版を買いました。DVD付き!このDVDがいいですよ〜。CDの方には歌が3曲。3曲目の「この円環のなかを」が特にかっこいいです。DVDは「シグナル」と「花男」ね。すばらしいです。そうだ、今夜はキムタクとまさかの「花男」!どうでしょう?違うだろうな〜・・(笑)。なに歌うかな・・。楽しみです。