人間の証明 を読んでみる

人間の証明 (角川文庫)

人間の証明 (角川文庫)

昨日はさっそくT字路sのCDを聴きながら出かけてきました。いやー、すごい声です、ほんとに。ジャニス・ジョプリンのようでもあり、憂歌団の木村くんのようでもあり、暗黒時代(笑)の清志郎をも彷彿とさせるような、とにかくハードモード(笑)。他にもCDを出してるようなのでまた買って聴いてみます。自分の好きな音楽に巡り合うと、嬉しいだけでなくなんかこう、勇気が出るもんですよね(笑)。
さて、あんまりすごい歌声に時々笑ったりしながら出かけてきましたが、途中で、そういえば今日は待ち時間というものがあるのになにも持たずに来てしまった、と気がつきました。もとよりスマホではなくガラケーの私、本もタブレットも持ってきていない、失敗したなーと思ったものの、そうだ、古本でも買えば?と考えました。で、通りすがりの古本屋さんで森村誠一の「人間の証明」の文庫を買ってみました。そこの本屋さんは入り口近くにミステリーやサスペンスをかためて置いてありました。この機会に変わったものでも読もうと思っていましたが、棚に「人間の証明」を見つけて、ちょっと前にジョー山中のCD聴いてしみじみしたことなども思い出し、あれほどの話題作を読まずにここまできてしまったが、ついに読んでみるとしよう!と買いました。昨日の待ち時間から今日ちょっと読んで、全体の2割ぐらいまでしか読めていませんが、濃いです。少しずつ物語が始まるというのではなく、既にずっと続いてきている物語の世界のある部分をぶつっと切ってそこから始まるような印象です。登場人物それぞれのエピソードも生々しい断面の切り口を剥き出しにしたまま語られるといいますか、全体的にヒリヒリとしています。映画も見たことないのに情景が細部まで浮かぶなぁ、なんて思いながら読んでいます。