旧かなづかい

昨日、出かけたついでに久しぶりに図書館に寄ってきました。図書館の近くへ行くことはわかっていたので、ちゃんと貸し出しカードも念のため用意して出かけてきました。さて、なにか借りようかな・・・とぐるぐると歩き回りながら探して、ふと、そういえば今年のセンター試験の国語の問題に小林秀雄の評論(随筆??)が出題されて難儀であった、でしたよね・・・と思い出し、こういう機会でもなければなかなか読んでみることもないし、と借りてきてみました。
出題されたのは「鍔」という文章だそうですが、私が借りてきたその本の中には「古鍔」という文章が掲載されてありました。「刀そのものではなく、その鍔となれば、なかなかマニアックな興味の対象ってことで、まだそれほど研究は進んでいないんじゃないか?どこかに「穴」があるんじゃないか??(穴、とは誰もがまだ気づいていない価値、研究の余地、みたいなことかな??)と思ったけどそうではなかった」、という趣旨の一文があります。なんだかこう・・・とても人間的でホッとするような気持ちがしました(笑)。でも、その後、その自身の「鍔というものに対する印象」をものすごい勢いで徹底的に厳しく捉えなおしてあるんですが(笑)。
私が借りてきたのは、全集の中の1冊。比較的短い評論というか随筆が収められているので、もしかしたら少しは読みやすいのでは??と思って借りてきたのでした。ところで、その全集の書式は旧仮名遣いなのでした。
私は旧仮名遣いの世代ではなくてですね、現代仮名遣い世代です。でも、子供の頃に、家には父の旧仮名遣いの新潮文庫なんかがあったんですよ。それを小学校の頃から読んでました。「坊ちゃん」とか「山の娘(ハイジ)」とかは私は旧仮名で読みましたですよ(笑)。あとは、ハードカバーの宮沢賢治全集も。「兎に角」とかさ(笑)「行つて仕舞ふ」とかね、大丈夫なの。慣れてます(笑)、たぶん。な〜んてね(笑)。難解な小林秀雄を普段は馴染みのない旧仮名遣いで読んでみる、果たしてなにかを理解できるか??ってことなんですが、ものは試しでしょう!(笑)。