小林秀雄を聞きながら耳鼻科へ


小林秀雄の特集の「考える人」という本を買いました、ということをこの間書きました。3日ぐらいかけてゆっくりと届きました。掲載されてある写真は、どれも静かな印象の素敵なものばかりでした。昭和の美しい佇まい、って感じがしました。さて、いくら動機がミーハーなものであろうとなんだろうと、私はその付録のCDが目当てであり、楽しみでありました。小林秀雄河上徹太郎が「歴史について」対談しているCDなんですが・・・。聞いてみました。いや、その前に、本誌にその対談の様子のおおよそのところが掲載されてあります。それをあらかじめ読んでから聞きましたが、うむ・・・難しかったです(笑)。60年来の友、だそうですが、そういう2人が、お酒を飲みながら存分に語っているわけですよ。そりゃあ・・・ね〜(笑)。なかなか語られている内容の全てを、ああ、あれか、と理解できるものではない、と私などは思いましたが、もちろん理解できる人々もたくさんいるであろうとは思います。そういう人にとっては更に興味深く貴重なものであるにちがいありません。
さて、語られている内容が難解である、ということはとりあえず置いといて(笑)。そのCDを聞いていると、なんだか目の前にその場の情景が浮かんでくるようなのでした。本誌に、その福田屋という、収録をした料亭での写真が掲載されているからかもしれませんが、お酒を酌み交わす様子、だんだん酔ってきてるな・・・?という口調や様子の変遷(笑)のせいでしょうか。とても臨場感があります。その様子に惹かれて何回も聞いてます(笑)。CDの最後、河上鉄太郎が退席した後、小林秀雄が一人話している様子が収められてあります。不吉な、予言めいた言葉にひんやりとした気持ちになるんですが、すぐにしみじみとじわじわあたたかさが戻ってきます。あれはふしぎな感覚です・・・。
ところで、タイトルはともかく、この写真はなんだ??ということになるので(笑)、ひとこと説明を。このごろ鼻炎を起こしつつも、気丈に(←自分で言うな、ですが 笑)片付けに精を出してて、不用品をリサイクルショップに売りに行って、帰りに代わりに買ってきたものです。布でできた、これはこどものおもちゃですな。木の洞穴に動物を入れたり、出したりして遊ぶやつですね。動物が全部で6匹いますが、手探りで引っ張り出して「リスだ!」「ブ〜!キツネでした〜」なんていう遊びもできそうです(笑)。なんで買ってきたかっていうと、云わずと知れた「一目惚れ」ですよ、そりゃ(笑)。
で、アレルギーの鼻炎で頭痛があんまりなんで、今日とうとういつもの耳鼻科に行きました。行けば治るとわかっているので、逆についつい後回しにしてしまうんですが・・・。というわけで、耳鼻科へ向かう車中、頭痛に悩みつつ、今日も2人の対談CDを聴いていった、ということなのでした。