集中のひととき


鼻炎もようやくおさまりました。今年は耳鼻科へ行くタイミングが例年よりも1ヶ月ぐらい早かったな〜と思います。5〜6月ごろのいつもの咽頭炎にならないように気をつけて過ごしていかなくては・・・なんて思っていますが。
さて、元気になってきたので、いろいろと面倒なことや細かいことなんかにも目がいくようになりました。この場合、なんのことを言ってるのかというと、複雑な人間関係とか、心の機微なんつうことではなくてですね、物理的な問題のことです(笑)。というわけで、非常に根気の要る刺繍キットを久しぶりに引っ張り出してきて最近頑張ってる、っていう話しです(笑)。
これはですね、以前、最近のクロスステッチ事情、ということで書いたことがありましたが・・・。その前に、クロスステッチとは、マス目に織られた生地に刺繍糸で×(クロス)に刺繍して模様を作っていく手法の手芸です。たとえば、花の茎を緑で刺繍するとして、糸でダーッと一直線に渡しても茎になるんですが、そうではなくて、マス目1つ1つを×に埋めていって最終的に直線にする、と。当然ながら、×に刺すには同じ目に2度糸をかけます。と、まあ、とにかく根気なんですよ(笑)。でも、逆に、根気さえあればなんとかなる、といもいえますが。で、マス目の大きさによって出来上がりの細密さは変わってくるわけです。マスが小さいほどに微妙な陰影などがつけやすい、と。そこで、この刺繍キットです。
微妙な陰影が表現されまくってますね(笑)。上に小さくある3人の少女の絵が出来上がりの図です。で、私の刺し掛けの布、あと図案の一部です。私は今これ、どこの部分を刺繍してるのかというと、一番左の少女が真ん中の少女に右手を渡してますが、そこです。・・・・ね〜・・・気が遠くなるでしょう?(笑)あまりにも細密ですごすぎるので、ちょっとの時間や努力でどうにかなるものではありません。1日のうちの短い時間、刺繍糸50センチぐらいをひとつの目安に、それ1本刺したら休憩、みたいにしてゆるやかにやってます。
でも、ゆるやかに、とは言っても、このとおりの細かさなので、見間違いだの数え間違いはすぐそこに・・(笑)。だからそのときだけは集中力を切らさず頑張ってます。(誰にも頼まれてもいないのに、ほめられもせず←宮沢賢治かと 笑 さらに楽しいだけではなくてけっこう大変だったりもするのにやっている・・・そうか、それが趣味というやつか・・・)なんて思います。いつだったか、SLがイベントで走ったときに友達と乗って小旅行をしました。あいにくの雨ふりでしたが、通常の3倍近くかけて終点の駅まで走るその間、車窓からは雨合羽に身を包み、それ以上の装備でカメラを濡らさない工夫をしたいわゆる「撮り鉄」の皆さんが土手や崖に突っ伏して(雨の中)、SLを撮りまくっている姿を何度も見ました。ああ、趣味って・・・大変・・・、そんなことまで思い出しながら(笑)、さわやかな今の季節、刺繍に精を出しているのでした。