遅蒔きながら シリーズ(笑)

Another 2001

Another 2001

その存在を確認しつつ気にもなりながら手を伸ばさずにきたものの、ある時封印を解き(? 笑)触れてその良さに遅蒔きながら打たれまくるの経験、というものはよくあることではないでしょうか。あるんだなぁ、それ。たまに。カーリングシトーンズもそれだしな。
さて、最近のそれ、のもうひとつ。綾辻行人の「Another」っていう小説です。氏の作品群は「館」シリーズを全部読み、他にも目についた作品は読み終わったので、今度は京極夏彦を集中的に読むぞ!ということにしていたのでした。しかし実は、綾辻作品の代表作の一角の「Another」を未読だったんですねー。買ったものの、学園もの?妙にフワフワ軽い雰囲気のようだが・・・と、氏の作品に共通する、なにその浮世離れした設定、という異世界だからこそ没入できるといいますかね、そういうことはあると思うんですが、リアルな雰囲気の学園ドラマか、と最初のページを読んでみて、これは後で読みましょうかね、と棚に上げていました。
この頃出かける時に、待ち時間に読もうかなと、なにか本を持っていこうと考えて、鈍器とか称されている(笑)京極センセの本はかさばり過ぎなので、買ったままの「Another」をどれどれと持って出かけたわけですよ。時々、棚に置いたままのそれを見て気にはしていたので。そして出先で読みました。そしたらもう止まらない止まらない(笑)。帰ってきてからも読んで顛末にいつものように茫然とし、(や ら れ た )と。これよこれ、と嬉しくなって、やはり綾辻行人、すごい!と改めて思いを深くしました。現代の、軽みもある学園ものではあるけれど、どよ〜んとした異空間も広がっていました。いずれ、「Another」をわーっと読み終わり、これまた存在を知っていたけど持っていなかった「AnotherエピソードS」をすぐに買ってまたすぐに読んでしまって、今度は「Another2001」を読む運びです。少しずつゆっくり長く楽しみたいのに、気になってがつがつ読んでしまうんだよなぁ・・・。もったいない(笑)。でも、「2001」は「鈍器」クラスらしいので(笑)、時間をかけてゆっくり読んでいきたいと思っています。