推理小説の中の物理

殺人方程式 〈切断された死体の問題〉

殺人方程式 〈切断された死体の問題〉

だいぶ中断を挟みながら読み終わりました。綾辻行人の「殺人方程式」です。館シリーズはたぶん全部読んでしまったので、ということでこういうタイトルの本を読んでみました。これはねー、いつものように、はあ〜〜・・・そうなんですね・・という読後感でしたが(笑)、途中、トリックの説明に物理の要素入ってきまして。いつも思いますが、この作者の描き出す世界はとても立体的なんですよね。奥行きもあり、高低差があるというか。のっぺりしていなくて、精緻でシャープです。そこに物理の知識を盛り込んだトリックが出てきたので、私などは、なんだなんだ?!ここにきてこんなところで苦手の物理を復習するのか?なんて不安になりましたが(笑)、綾辻先生のわかりやすい解説で理解しました。そして、これは動画で映し出して見せてほしいなー、なんて思いました(笑)。トリックを疑って実証してくれということではありませんよ、その鮮やかな手際を流れる映像で見たい、というそれだけです(笑)。
こんなこと誰も思いつかないよね、やっぱりすごいやと読み進め、最後にまた、あ〜、そういうことか、とダメ押しをされて読み終わり(笑)。ハイ、そういうわけで、次は「暗闇の囁き」いってみますよ!
さて、日本人なら今日のこの日にこのことに触れずにはいられませんです(笑)。新元号決まりましたね。令和。こうして入力してもまだすぐには変換されないところが初々しいです。キリッとした品のいい印象だなと思います。