白い巨塔

気になる番組を録りためていますが、容量にも限りがありますよねと思って、だいぶ遡って録画したものを見ているこの頃です。昨年の5月に5夜連続で放送された岡田准一主演の「白い巨塔」を今頃見ました。おもしろかったです。軽い気持ちで、例のセーターなど編みながら見ていましたが、間違えるしドラマの展開が気になりすぎて途中からは編むのをやめて集中して見ました(笑)。完全な悪人というものが出てこないというところが物語に厚みを与えてて、登場人物それぞれに人間的な深みも感じました。出世の野望にギラギラしてる岡田演じる財前も、郷里の母にちょくちょく電話して気遣うようなかわいい息子の顔もあり、周囲の期待を自分の理想と目標であると思い込むことで奮い立たせてどこまでも突っ走る愚直な部分もあり、どれほどゴージャスにしていても成り上がりな雰囲気があってどこかちぐはぐなところも切ないなとも思わされたり。そういう微妙な雰囲気を岡田准一は絶妙に全部出してました(笑)。いやー、見応えありました。原作も読んでみようかな。