映画「寄生獣」を見た

寄生獣/ミギー/ソフビフィギュア

寄生獣/ミギー/ソフビフィギュア

寄生獣」の映画を見てきました。原作も一度読んだことありです。原作を読んだ率直な感想は、いろいろな要素がふんだんの作品だな・・・ということでした。で、ひんしゅく覚悟で書きますが、なんかこう・・・もりだくさんすぎるような??という印象も受けたのでした。周囲の原作ファンにこの感想を漏らしたら猛反発でひんしゅくものでしたが(笑)。さて、そんな私ではありますが、その原作ファンとともに映画を見てみた、と。映画は、テーマがよりはっきりしつつ更にどこまでも深読みできそうな原作の特徴もちゃんとあり、わかりやすくすっきりとした感じでした。2部構成で、続きは来春ですが、早く続きを見て更にすっきりしたいものだと思わされました。
ストーリーは、海から誕生したある寄生生物が人間に寄生し、同種である人間をだれかれかまわず「捕食」し、結果、環境汚染を引き起こす存在=人間の数を減らしていく、という、人間サイドから見れば誠にたまったもんじゃない展開となっております。が、その寄生生物が誕生した経緯というのが、どんどん進む環境破壊に脅威を感じて、なんとかしなければ(人類の横暴を)、と切羽詰った大自然が必然的に生み出した、ってことなんですね〜・・・。
その寄生生物本体は、高い知性と戦闘パワーを持っていますが、いわゆる「情」はどうやら持ち合わせていないようです。基本的に粗野で超合理主義で自己中心的な性質です。寄生されることで、もともとのその人間の資質までそのように変化してしまうんですよ。怖いですね〜。その寄生された人間を称して「寄生獣」と。しかしですね、理性と品格を保った「寄生獣」がいるんです。これから映画をご覧になる方もいるでしょうが、別にこれはネタバレになるようなものでもないからいいかなと思って書いてしまいますが(笑)、それは田宮という女性教師です。知性も理性も保ち(人を「捕食」などしないんですよ)戦闘能力も高い、と。そして彼女は現在妊娠中で2部では母になる予定。田宮が母性愛を含む「情」をも備えれば、まさに最強生物、理想の生物と言っていいと思うんですが、さてどうなるかな?というところも後編の見所でしょう。
寄生生物は寄生した人間の脳をまず乗っ取り、結果その人の人間性を破壊するんですが、主人公の新一は右手だけにとりあえずは寄生をとどめたわけです。そこで「ミギー」が誕生したんですが、映画の中、たまにミギーの手の指先が赤っぽい時があって、それが妙にかわいかったです(笑)。でもミギーはかわいいけど、けっこうグロテスクな場面もあるので、苦手な方は気をつけてね(私も油断してたのでちょっとあてられたクチでした)。