- 作者: 加古里子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1967/10/10
- メディア: 単行本
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車の運転をしていると、真っ白すぎて曲がり角が良く見えなかったり、横断歩道の手前の、車が停車する場所が磨きぬかれたガラスのようになっていたり、危険がいっぱいです。歩く時にも要注意です。車から降りる瞬間にすべって転んで怪我、とかね、実際私の友達も年末にやってたし・・・。あと、マンホールの蓋の上にうっすらと雪が積もってたりすると、ヒールの細い靴なんかはほんとに滑りやすいです。まるで罠みたいですよ、あれは。気をつけなくてはなりません。ちょっとなら素敵で楽しいんだけど、あんまり度が過ぎると困りものよ、というのは雪にもあてはまるわけですよね。
この絵本は、雪は楽しくてすてきなものでもあるけれど、あんまり降ると停電になったりいろいろと生活に支障が出るんですよ、ということが詳しく描かれてあります。書いた人は加古里子という方。さとこさんではなく、さとしさんです。男性です。「からすのパンやさん」とか「だるまちゃんとてんぐちゃん」などの作品があります。
「からすのパンやさん」では、見開き2ページにわたって念入りにびっしりと、これでもか、というイキオイで(笑)奇想天外なパンが描かれています。その徹底ぶりに、私などはなんとなく科学的な香りを感じてしまうのでした。同じ印象を受ける作家として、バージニア・リー・バートンがいます。「せいめいのれきし」という絵本があります。微生物からの進化の過程が詳しく描きこまれています。「ちいさいおうち」っていう有名な絵本もありますね。ひんしゅく覚悟で書きますが、あれはパラパラまんがにできそうです。それほど詳しく微妙な変化が描かれてるってことなんでございますよ。「ちいさいおうち」は、牧歌的な要素もありつつ、でもやっぱり科学的なんですよね〜、視点が。ほのぼのしてるんだけど、情緒に語りかけるだけではない、客観的な科学的なものを持ってる絵本を描いてますよねいうところで、加古里子とバージニア・リー・バートンは仲間ってことで(笑)いいでしょうか??