マレーネさん


ずっと前にオークションで見つけて、ついふらふらと落札したお人形です。顔のメイクの様子から、マレーネ・ディートリッヒみたいなので「マレーネさん」と名づけてる人形です。だいぶ古そうなお人形です。ピンクでラブリーな服装なんですが、顔が物憂い様子で、しっとりした美人さんです。すべてが布でできています。ワンピースは縫い付けられてあり、脱がせることはできません。古いものを大切にする人はその汚れやほこりも珍重するそうな。でも私は、古い汚れた人形なんかを手に入れるととにかくガンガンと洗います。服も髪も顔も、洗えるものは徹底的に洗ってこざっぱりとさせて、ほんとはあなたはこんなにきれいでかわいいのね!!と感動するのが好きです(笑)。だからほんとはこのマレーネさんのことも洗いたくてうずうずするんですが洗えないんですよね〜・・・。ほこりを払ってそっと飾っています。
ところで、普段はこのお人形は座らせて飾ってあります。お人形によって、立ってる方がいいのと座ってる方がいいのとありますよね。構造的に立てないのは別として、選べる場合、どっちかというとこっち、っていうのがあるような気がします。パッと思いつくところでは・・・ペコちゃんね。ポコちゃんも。座れる作りのも持っていますが、立ってる方が断然似合います。ビスクドールもちょこっといますが、彼女らも私のとこのは座って飾られていますが、ドールスタンドを使えば立てるけど、やっぱり座ってるのがいいような気がします。さて、というところで、このマレーネさんなんですが、ふだんは座っているものの写真を撮るのでちょっと立たせてみたら素敵でした。座ってるのが似合うカテゴリーに入れてましたが、もしかしたら立ってるのもいいのかも、なんて思ってるところです。
ところで、私が子供の頃に遊んでいたリカちゃん、虹のナナちゃん、ロコたん、なんていう素敵なお人形さんたちは、座らせると足が八の字にバッと開いてしまう構造でした。腿のジョイントの問題、というか。それがですね、いつぞやのバザーでわりと近代のリカちゃんやらジェニーちゃんを大量にゲットしてしまったことがありました(笑)。彼女らは座らせても足をきちんと閉じたまま、というポーズに改良されていました。なるほどな〜・・・日々、工夫や改良が続けられているってことなんですね、と感心したのでした。ちなみに、マレーネさんは座っても足が開かない、古い人形とは見受けられるものの、そこは工夫がされてあるのでお座りポーズも美しいです。