粋な明治男子

人形を買いました。またかと言われそうです。実際、昨日家に来ていた姉に言ったら「またか」と言われました(笑)。でも、見せたら「なんとかわいい!」と言いました。良かったです。・・・と、後半ちょっと子供の日記っぽく書いてみましたが(笑)。はいはい、とにかく、オークションでつい、を久しぶりにやってしまいました。前から欲しかったお人形さん・明治男子です。ご存知の方はご存知でしょうが、彼らは概してお高いでございます。私などとても手が出せるものではありませんです。そういうわけなので、私がなんとか手を出せるものは、はなはだしく損傷のあるものっということになってきます。それでももんのすごいぼろっぼろのでも、どこかの誰か、粘り強い物好きなライバルが現れるとさらわれていきますが・・・。さて、私のお人形との縁のモットー、「来るものは来る」(笑)、ってのがありますが、つまり私のところでもOKと思ったらしい明治の男がやってきました。身長およそ60センチ。お腹にふいごが入っていてぷひ〜ぷひ〜と鳴きます。手足の指には爪や関節のしわもあります。手相もあります。耳は福耳。目はガラス。つまり、なかなかいい感じのお人形だと自慢したいわけですね(笑)。そんな彼ですが、顔に汚れがあった、手指が欠けてる、足がもげてる、腕も取れてる、写真写り悪い、とまあ、そんな理由からライバルが早々に引き上げてくれたものと思います。
さて、傷みの激しい彼でしたが、ふふふ・・・直しましたよ〜。欠損した指も作りました。顔もきれいにしました。仕上げもちゃんとしたのでつやつやです。私は当時のほこりや汚れも大事にする、そこに価値を見る、という者ではないので汚れは落としてしまいます。壊れてるところはガンガン直します。私のところに来たのならもう、時の止まった骨董品ではなくて現役バリバリになってもらう、という感じかな〜・・・書いてることがおかしいですね(笑)、気をつけます(笑)。
ところで、この明治男子ですが、出品者さん情報にはなかったんですが、桐の箱に入った小さな「箱せこ」というものを一緒にたずさえてきました。箱せこというのは、女性が着物で正装した時に襟のあたりにちょっと挟み入れている小さな箱っていうか懐紙入れっていうか、身だしなみセットみたいなもののようです。その箱せこ、銀のかんざしまでついていましたが、昨年家にやってきた明治女子の津々寿(つつじ)ちゃんにぴったりのサイズでした。そうかそうか、キミ、つつじちゃんにプレゼント持ってやってきたんだね、なかなか粋な男子だよ・・・。私は本気でそう思ってます(笑)。名前は「禄寿(ろくじゅくん)」です。そのうち写真載せますね〜。