こでまりちゃん

数日前にオークションでまたお人形を見つけてて、ライバルの多い中、それでも落札できました。ほんとにいつも思いますが、自分が手に入れることができるお人形というものは、向こうもこっちの様子を見てて「じゃああのうちに行ってみるかな」などと考えているんではないだろうか、と。来るものは来るもんですね・・・。さて、過日落札して必死で目を修理したビスクドールのマーガレットマリーちゃんというお人形がいるんですが、名前は私が勝手につけただけですが(笑)、別にそのときの目玉修理がなかなかうまくいったから味をしめたとかそういうことではないと思うんですが、いや、それも少しあるかもしれませんが(笑)、とにかくなんなのかというと、私は今回また目のないお人形を落札しちゃったっつう話しですよ(笑)。
このお人形はほんとについ最近までオークションに出てたので見たことある方がいるかもですが・・・そうでもないですか??(笑)。いずれ、目玉なしで出品されていました。顔は割れていました。人形は顔が命とか言いますからにぃ・・・出品者さまの「部品取りにいかがですか?」というおススメ文もいたしかたなし・・・と思おうとはしたものの、やっぱりそれが不憫で不憫で。部品になどさせない!なにがなんでも直してあげる!とまたわけのわからないおとこ気というか(笑)なんというか・・・(笑)私が引き取る!!と決意を固めたわけでした。しかしね、ほんとは、たとえばちゃんと「人形のお医者さん」とかいう、つまり修理できる工房にでも持ち込むようなちゃんとした人が落札するほうがいいのかもしれませんですよ・・・。うちに来ればこのど素人のわたくしがとりあず熱意だけで直すのはお人形もわかっていたと思うんだが・・・、でもそれでもやってきたんだから仕方ないね(結局居直るわけですが 笑)
さて、うちにやってきたそのお人形は、わかってはいたけどかなりの壊れっぷりでした・・・。部品取り・・・などという言葉が頭をかすめる・・・いや、なにをバカな・・頑張って直す!と気合を入れなおし、まずは目玉だ!と割れた目玉直しに取り掛かったら、目玉の破片が足りないのよ・・・。少しはあったけど・・・。というわけで、紙粘土で目玉の土台を作り、残っていた破片を集めてその上に貼り、あとは企業秘密で(笑)あれこれ加工をしてなんとか目玉完成!スリーピングアイ構造も復活させられたけど・・・なにしろ顔が割れたりしてるので、負担がかかるから固定にしてしまいました。おなかには空洞があって、そこに泣き笛がどしっと入っていました。中のおもりが動くは動くけど、なんの音も鳴らず。古いものだからしかたないよね、とまた元通りにして、ついでに防虫を兼ねて白檀のお香もいっしょにおなかに詰めておきました。防虫にならない??(笑)。いい香りするからいいかな、って。せっかく大きな空洞だし。
ゴムひもを使っていない下着、全てが手縫いのドレスとボンネット、といういでたちで、古いものなんだろうな〜と改めて思います。サクラビスクと呼ばれるもので、このお人形は30センチぐらいある、けっこう大きめのサクラさんです。ドイツ人のマリーちゃんより更に色白で、おちょぼ口をきりっと結び、黒目がちの大きな目の美人さんです。白くてきりっとしててかわいらしい・・というので「こでまり」という名前にしてみました。