「悲しいことばっかり」

ゴールデンウィークも終わろうとしています。いかがお過ごしだったでしょうか。連休・・・連なる休み、といっても、それは休息という意味の休みではなく、普段の職場や学校が休みになりがちな日々である、ってことですよね、今更ですが。そんなわけで・・・まずはお疲れさまでした(笑)。
さて、ゴールデンウィーク中に、RCの新しいアルバムが発売されました。新しいアルバムといっても、音源はたいそう古いです。40年ぐらい前のライブハウスの録音、しかも観客の録音によるものです。これがもう、ギョッとするほどの貴重盤です。まさかこういうものがちゃんとした形で発売されるとは・・・。
私は清志郎のファンですが、ということを時々書いてますが、長い間ファンでいると、どうしても特にお気に入りな時期っていうものがあるものではなかろうかと思うんですがどうでしょう?ヒロトだったら、グンゼのU首シャツを着ていた頃!とかさ(笑)、あるわけですよ。で、清志郎については私は初期の頃の曲や様子が特に好きかもしれないです。「PLEASE」の頃のギラギラなところも好きですけどね。ただ、初期の頃からリアルタイムでファンだったわけではないので、後から遡って聴いたのでしたが。
初期というと、「初期のRCサクセション」「楽しい夕に」っていうアルバムがあります。それももちろんいいんですが、10年ぐらい前に「ロック画報」という雑誌でRCの特集を組み、それの付録で初期ライブのCDがついていたんですが、そのCDがまた耳を疑うほどの(笑)名盤でした。あれはすごかった・・・。ちゃんとしたデビューアルバムやセカンドアルバムをどうのこうのというつもりはないんですが、遡って聴いているうちにどうしても「シングルマン」の向こうの初期アルバム2枚にうっすらと違和感を感じてしまっておりました・・・。でも、そのオマケCDを聴いて、ようやく現在から初期までが違和感なくズドン!とまっすぐ通ったような気がしたのでした。
初期のアルバム2枚も、たびたび書いてますが、社会性なく、渋谷陽一語るところの「甘ったれ」で、じめじめしてていい感じなんです(笑)。でも、ライブはそんなもんじゃない!もっとめそめそじめじめしてて、それなのにガーっと牙をむいてくるし、とにかく最高です(笑)。ただ、このアルバムはもともとこうして世に出すつもりで録音していたようなものと違って、音は決してよくないし(臨場感あってそれはそれですばらしいんですけどね)、だれかれかまわずおススメはできないような気はしますが、好きな人にとっては夢のようなアルバムであることは間違いないのでありました・・・。録っててくれてありがとうございました、発売してくれてありがとうございました。ほんとにそう思います。