夜の散歩をしないかね

シングル・マン+4

シングル・マン+4

今日、RCの3rdアルバムの「シングルマン」がボーナストラックつきで発売されるようです。そして夜には、アルバム「シングルマン」を解き明かす!みたいな内容の特集番組がBSで放送予定です。期待しております。
シングルマン」は、彼らのアルバムにはちらほらと異色作といわるものがある中でも、突出した異色ぶりではなかろうかと私は思っています。初期2枚のアルバムからスムーズにこの3枚目に流れていかないような、妙な飛び出しぶりがあります。長年、妙だ、おかしいと思いながらこの時期のものを聴いていましたが、10年ぐらい前かな?「ロック画報」という雑誌に初期RCのライブ音源CDが付録でついてきたのを聴いて、自分なりにたいそう納得した、ということがありました。広く世の中に出ているのとはちょっと違う裏の顔を見た思い、とでもいうか、裏の顔なんていうとアレですが(笑)。で、昨年、公式ブートレグで「悲しいことばっかり」っていうアルバムが出たんですがね、当時のライブの隠し録りのやつなんですが、これこそが清志郎のまぎれもないコアの部分では?と私は思い込んでいます。
私はその当時の清志郎をリアルタイムでは見ておりませんが、その頃の楽曲がとても好きです。自分の部屋の中と自転車でちょっと出かけられる範囲程度のところだけをひたすら見つめてるようなあの感じが(笑)。初期2枚はたしかにそういう様子なんですが、「シングルマン」でちょっと世界が広くなる、というか、別空間に行ったか?みたいな、不思議な世界です。「ヒッピーに捧ぐ」「スローバラード」が、ファンの間ではなんといっても有名ですが、「夜の散歩をしないかね」も、清志郎のボーカルの魅力がよくわかる素敵な曲です。