満月の夜

おるたな

おるたな

今夜の月は満月だそうで、大きな月が神々しく輝いています。晴れているので月も冴え渡って美しく見えます。満月を見るといつも「かぐや姫」が月に帰る時の様子を思い出します。いや、思い出す、っていうとまるで手を振ってたおじいさんかおばあさんの立場みたいになるので(笑)、正確には子供の頃に家にあった絵本の挿絵を思い出す、ってことなのですが。あとは、ウミガメが産卵するんだっけ?とか、怪物くんのおおかみ男を思い出したり(笑)、ま、いろいろと満月になると思うところあります。
さて、私は満月がやっぱり特別感があって好きですが、ユーミンは「14番目の月が一番好き」と歌っております。「つぎの夜から 欠ける満月より 14番目の月が一番好き」なんだって。乙女なかわいい歌です。この歌をスピッツがアルバム「おるたな」の中でカバーしてます。マサムネ君の「14番目の月」は骨太です。ハードな曲調になってますが、歌詞はそのままなので、「一番好き」というラブリーな言葉と、マサムネくんのアンニュイな歌いっぷりのアンバランスがとてもいい感じで、私はこのアルバムの中での一番のお気に入りです。ハードな編曲を「毒」とまで言うつもりはないですが、ファンタジーの中にほどよい苦味を効かせる、そしてその調合がほんとに悪魔的に絶妙(笑)という、マサムネくんのすばらしさが遺憾なく発揮されたすばらしいカバーだと思います。