ひみつのアッコちゃん

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映画「ひみつのアッコちゃん」を見ました。おもしろかったです。映画を見てて、思わず声を出して笑う、などということは私はあんまりないんですが、この映画には笑いました。主人公は小学5年生の「アッコちゃん」なので、主演の綾瀬はるかはその小学5年生の演技をしているわけですよね。これが、う〜ん・・・これは綾瀬はるか以外の誰かがやったらどこかにきっとほころびというか、破綻をきたしただろうな、と思わずにはいられないような役どころでした。でも、綾瀬はるかは、なにをやっていても5年生ぐらいに見えてきて(笑)、まずはそこが成立していないとしらける作品になるであろう、という危険を見事に回避してます(笑)。それから、アッコちゃんが魔法のコンパクトで共演者に変身するんだけど、ほんとにそれが綾瀬はるかに見えてくるというか、あれもすごいなと思いました。大杉漣とか(笑)・・・。
私はテレビで「ひみつのアッコちゃん」を見てた世代なので、もちろん「魔法のコンパクト」も持っておりました(笑)。それはいいんですが、映画の中でも鏡の精から「魔法のコンパクト」をアッコちゃんはもらってました。「鏡を大切にしてくれるお礼だよ」と。しかしですね「お礼」という割にはそう単純な「お礼」ではないかも・・・と、そのコンパクトを手に入れてからのアッコちゃんの波乱万丈ぶりを思うと、思わないでもないです。そしてその鏡の精っつうのが、これじゃあ喪黒福造か「世にも奇妙な」のタモリじゃないか・・・というような様子の精で(笑)。いわくつき、とも言える「お礼」を渡すにはああいうタイプの「精」の方がたしかにしっくりくるかもだ・・・なんてね(笑)。
ストーリーは、企業買収、なんていう妙にリアルで生臭な設定がありつつの、夢のようなSF要素もバンバン注入されてあるので(笑)、どっちも楽しむつもりで赤塚ワールドで遊べばいいんじゃないかな、と思いました。映画の舞台は「赤塚化粧品」ていう会社。なんかこう・・・常にどこかに赤塚不二夫本人の影がさすというか(笑)、とにかく「これでいいのだ」って感じの映画でした(笑)。
さて、映画館で予告を見てたら、11月に野村万斎主演で「のぼうの城」っていう映画が封切られるそうな。万斎、好きですよ。しかも、主題歌がエレカシだって。タイトルは「ズレてる方がいい」。うむ。そのとおりです。楽しみ〜(笑)。