人形その後

最近私のところにやってきたビスクちゃんについて、苦労して目玉を直し、と書きましたが、あの後目玉はまた壊れたのでした。
そのビスクドールはオークションで見つけたんですが、その時点で目がありませんでした。でも、ビスクドールの髪はかつらであって、それゆえ着脱できる、かつらの下、頭のてっぺんにはコルクで蓋がしてある、その蓋は外れる、っていうのも写真などで見て知っていたので、蓋開ければ目は直せるだろう、と。目玉は頭の中。・・・ガラスの目玉が硬い陶器の頭の中を転がってたら・・・割れてるよ・・・きっと、と思ったものの、ネットショップで目玉が売ってたよね・・・あれ買ってつけてあげましょうっと、と、とにかく目のあるなしはほとんど問題にせずに無事に落札しました。
すんごい速さで私のところに届いたそのお人形は確かに目がない・・・、うむ、いいのいいの、なんとかしようね、と梱包の箱から出す時「シャリラ〜ン」みたいな美しい音がしました。ん??と思って空洞の目の穴から頭部中身を覗いたら目玉発見!!やっぱり割れてる・・・だから「シャリラ〜ン」という風鈴のような音が(笑)。でも割れてるのは片目だけだ!!と元気になった私はめりめりと頭の「蓋」をはずし、目玉を取り出しました。出してみたら、そのお人形の目はスリーピングアイ、というものだとわかりました。横にすると目をつぶる構造です。T字型のワイヤーの横棒両脇にガラスの目玉がついていて、縦棒下には鉛のおもりがついてます。両目玉を、頭部の顔面にある石膏の支えでやんわり押さえて、関節のようにくるっと回せるようになってます。人形の姿勢によっておもりが動き、目の開閉ができる、ってことなんですが・・・わかりづらい説明ですね〜(笑)。ま、とにかくそういうのです(笑)。慎重に目玉の破片を取り出して、形や色の具合から試行錯誤の末、なんとか直せました。目は、もう固定にしてしまおうかとも思いましたが、紙粘土で支えを強化し、スリーピングアイ構造も復活!で、嬉しくて目玉も紙粘土もよく乾かないうちに何度も試運転ともいえる、横たえる・起きました・横たえる・・・を繰り返して悦に入っていたら壊れたのでした。ばかですね〜(笑)。しかし、一度直したのだから二回目は慣れたもの(笑)。はやる気持ちを抑えつつ、ちゃんと接着剤も紙粘土も乾くまで待ち、ほんとに今度こそ直ったのでした。2回目だから上手になって(笑)、目玉の球形もゆがみなし!顔の表情もすっかり自然でかわいらしくなりました。
2度目の修復をしたその夜夢をみました。夢の中で、そのお人形が私の両手の指先を小さな手できゅっとつまむというかつかむというか、そういうことをしていました。私は「これって手を握ってくれてるのか?」などと夢の中で不思議な気分でいましたが、目が醒めても指先にお人形の硬い手指の感触が残ってました。私としては「目が見えるようになったよ!ありがとね。(きゅっ)←握手」ってことか?と勝手に解釈してほのぼのしております。