- 作者: 赤瀬川原平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/07
- メディア: 単行本
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人間臭い、と言われればたしかにそうなのかも。食べ物の説明のところに、「美味」とか「おいしい」とか出てきます。おいしいかどうかは人それぞれの主観だろうに、辞典が言い切ってしまっていいものか(笑)と思いましたが。ところで、私の愛用の「新解」は第三刷。この本で槍玉に、っつうかとにかくピックアップされているのは三刷四冊のところなので、自分の辞典を引きながら楽しく読みました。改めて「貝」のいろいろを我が辞典で引いてみましたが・・・。「ほたて」「はまぐり」「かき」「ばかがい(あおやぎ)」、このあたりは「美味」または「おいしい」と解説されていました。でも「しじみ」「あさり」は「食用」で終わり(笑)。おいしいよね〜・・・しじみもあさりも〜。せめて「良いだしが出る」ぐらい書いてくれてもいいのにさ(笑)。
しかし、長年使っていて、この辞典のこういうお茶目なところに気がつかなかったのが自分で残念でした。でもいいの。学生の時期にはそんなことには微塵も気づかず全幅の信頼を寄せて使っていたってことよ、と思うことにして。いや、この本を読んだ今でも、私の新明解への全幅の信頼は揺るぎませんよ。更に愛着もいっそう増してしまったのでした(笑)。