新解さん

新解さんの謎

新解さんの謎

今朝出かけながら古本屋さんに立ち寄り、「新解さんの謎」を見つけて買ってきました。私は昔から国語辞典が「新明解国語辞典」で。この本が出版された時に話題になっているのをいろいろ見聞きしてましたが、私の愛用の辞典を「変」とか「人間臭い」とか言われても〜・・・と不満やら不安やら。絶大な信頼を寄せている私の辞典への想いに影が射すのが不安で(笑)、おもしろそうと思いながらも見ないようにしていました。でも、あれから年月も経て、今日ぽつんと古本屋さんに並んでいるのを見て思わず手を伸ばして読んでみたんですが・・・。朝早い古本屋の中で、肩を震わせて笑いました(笑)。だめだ、こんなところでこんな時間からこんなふうに一人笑っててはいけない、続きは家でだ!と買って帰ってきました。
人間臭い、と言われればたしかにそうなのかも。食べ物の説明のところに、「美味」とか「おいしい」とか出てきます。おいしいかどうかは人それぞれの主観だろうに、辞典が言い切ってしまっていいものか(笑)と思いましたが。ところで、私の愛用の「新解」は第三刷。この本で槍玉に、っつうかとにかくピックアップされているのは三刷四冊のところなので、自分の辞典を引きながら楽しく読みました。改めて「貝」のいろいろを我が辞典で引いてみましたが・・・。「ほたて」「はまぐり」「かき」「ばかがい(あおやぎ)」、このあたりは「美味」または「おいしい」と解説されていました。でも「しじみ」「あさり」は「食用」で終わり(笑)。おいしいよね〜・・・しじみもあさりも〜。せめて「良いだしが出る」ぐらい書いてくれてもいいのにさ(笑)。
しかし、長年使っていて、この辞典のこういうお茶目なところに気がつかなかったのが自分で残念でした。でもいいの。学生の時期にはそんなことには微塵も気づかず全幅の信頼を寄せて使っていたってことよ、と思うことにして。いや、この本を読んだ今でも、私の新明解への全幅の信頼は揺るぎませんよ。更に愛着もいっそう増してしまったのでした(笑)。