お揃いカレンダー


仕事で知り合った方で、時々私に思いがけないステキな贈り物をしてくださる方がいます。会ったこともない、電話で話すだけの遠いところに住んでいる方です。少し前、久しぶりに電話で話していると、時に、あなたは広辞苑はお持ちですか、と聞かれました。コージエン?こうじえん、あ、広辞苑ですか、いいえ、私のは昔買った新明解です、などと答えましたら、それはよかった、実は新版の広辞苑を買ったので、失礼ながら今まで私が使っていたものをあなたに譲りたい、と言われました。ひゃー!というか、どわー!みたいな返事をしたかもしれません(笑)。そりゃ嬉しいですから。でも、もちろん遠慮しましたが、処分するには忍びないので、とおっしゃるもんですから、ありがたく頂戴することにして、私のところにやってきてそろそろ1ヶ月ぐらいかな、というところです。机上版というものでとても大きいです。外函が丁寧に修繕されてあるところなど、大切に愛用されていたものなんだなと窺えて、とてもほのぼのしました。大切な蔵書を譲られるというのはいいものだなーと、改めて思いました。
それで、絶対にお礼などの気遣いはなしで!と言われてはいますが、カレンダーなら受け取ってくれるんじゃないかな、と、美しい小さいカレンダーを買ってみました。私の分も。同じカレンダーを眺めて毎日を過ごすのはいいものですよね。喜んでもらえますように。