歌ひとつ 覚えるたびに

AT BUDOHKAN [DVD]

AT BUDOHKAN [DVD]

ちょっと前に買ったRCのDVDです。これはたしか当初はレーザーディスクのみの販売でした。レーザーディスク・・・高価であるという記憶が・・・。その後、ビデオも発売されて、そしてDVD、と。私は当時、これのカセットテープを持っていました。残念ながら今はもう手元にないんですが、ピンクにラメラメが入ったカセットで、オマケとしてピンクの、なんちゃってパールのイヤリングがついてました。そのイヤリングはまだ持ってるんだが・・・でも、使いみちないんだが(笑)。
さて、何度か書いていますが、私は晩年の清志郎を見るのは、まだまだ辛いものがあって避けてますが、昔の映像ならなぜか大丈夫のようです。なんでだ?わからないんだけど・・・でもこういうファンは他にもいるよね、たぶん。そんなわけで、見ました。これはすごいんですよ。同じくライブ映像の貴重盤に「ティアーズ・オブ・クラウン」ていうのがありますが、それとはまた違ったド迫力です。若くて必死。必死さの凄みっていうか、こういうふうにしかできないから!みたいな強力な押しの強さに感動して愉快になります(笑)。
今までずいぶんいろいろなミュージシャンに血道を上げて夢中になってきてますが(笑)、清志郎にはずっと特別感を持ち続け、特等席に座ってもらっている感じです。なんとも説明し難いんですが、清志郎は特別、ってことで。でも、それでもこうして最近ではエレカシにも血道を上げてますが(笑)。彼らも私にとって特別です。清志郎の曲を聴いたときと同じように自分に響く曲を歌う人がいる!と感じて、私は希望を持ったのでした、ってことも以前に書きましたね(笑)。ヒロトがあるインタビューで語っていたんですが「ものを見るときにレンズで焦点を絞ってピントが合ってハッキリと見えるように、音楽を聴いた時に心の中でピントが合って像を結ぶような感覚ってきっとあると思うんだ」と。だいたいこんな内容でした。これ、すごくよくわかるな〜・・・、さすがヒロト!って感心したのでした。ブレることなく心の中で像を結ぶ曲を聴けるのはほんとに幸せなことですよね。
あさってが命日の寺山修司の短歌に「歌ひとつ覚えるたびに星ひとつ熟れて灯れるわが空をもつ」っていうのがあります。歌人なので、この場合の「歌」は短歌のことかも。でも、いわゆる「歌」とも置き換えられそうで、そう思って「わが空」を眺めて見るのもよいかもしれませんですね・・・。