諦念プシガンガ

昨日の夜、テレビに細野さんが出ていました。YMOの細野さんです。私の年代はサブカルチャー世代ど真ん中といいますか(笑)多感な時期といわれる時期をサブカルで過ごした年代なはずです、たぶん(笑)。細野さんを見てて当時を思い出したんですが、いろいろ思い出してるうちに、このゲルニカ戸川純がパッと浮かんできました。
戸川純は、奇天烈なものや奇想天外なものが幅を利かせていたその当時にあって、更にかなり風変わりな雰囲気で独自路線を突っ走ってました。昭和初期みたいな歌唱法というか、ろうろうとしたきれいな美しい歌声で、妙な歌をたくさん歌ってました。パッヘルベルのカノンという、バロックの美しい曲がありますが、その曲に歌詞をつけた「蛹化の女」ってのもあります。冬虫夏草か・・・というような内容で、ちょっと不気味かつ切ないんですが・・・。私は今でもたぶん全部歌えます(笑)「怒涛の恋愛」っていう、これまた忘れられない素敵な曲もありました。
当時、熱心に聴いていましたが、かわいい歌、変な歌がいっぱいの中、特に好きだったのがこの「諦念プシガンガ」です。プシガンガってなんだろう?今でもわからないですが、硬い歌詞と、なにか鼓舞するようなリズム、真剣な歌声、全部が好き勝手な方向を向いているようでいて、どっかあっちの方向みたいな遠いところで合流して響いているような曲です。今聴いてもやっぱり好きだなと思いました。