私の古い友人で、クラシックファンの人がおりました。いや、今も元気ですが、最近は全然会っていません、てことで、まあ、ともかくその人と車に乗っている時にカーラジオからたまたまなにかのクラシックの演奏会の様子が放送されていました。聴き始めたタイミングは、曲の終盤、ほとんど最後の３０秒ぐらいのところの「ジャ〜ン」みたいなところでしたが、その彼は「お！これはだれそれ指揮のなんとかだな？！」とつぶやきました。車にはクラシックファンがもっと乗ってて、「うん、そうだね」なんて盛り上がってました。そのやりとりを聞いて、「へ？今のジャ〜ンだけでわかるの？」と私がびっくりしているうちに曲は終わり、ＤＪというかアナウンサーが「ただいまの演奏は、指揮、だれそれ、なんとか室内管弦楽団によります、なんとかでした」と、彼らが今さっきしゃべったばかりの同じ内容を言うではないですか。私はびっくりしました。こりゃすごい・・・、ジャ〜ンだけで曲はともかく、いや、曲がわかるのも大したものだけど指揮者までわかるのかね？？と。クラシックファンというのは・・・なんだかすごいな〜って・・・。
というエピソードからも推し量れると思いますが、私はクラシックファンといわれる人々の外側にいる人間でございます（笑）。クラシックのＣＤもほとんど持っていません。さて、ここで、たびたび私がしつこく語る「知らないけど、この曲だけ好き」っていうカテゴリーの楽曲、その中にはクラシックも少しだけ入ってます。で、その中の１つがこの「マタイ受難曲」で、更にこの合唱です。大好きです。マタイといえば、あれだね、っていう合唱曲が他にあるような気がしますが、あれとあれだよね・・・みたいな。あれとあれももちろん好きなんですが、やっぱり私はこれが一番好きです。
