いつぞや、男の子市松さんの福寿くんをここで紹介しました。西洋ビスクドール、いわゆるアンティークドールといわれるものや、日本の市松人形などはそのリアルな面差しから、なんとはなしに不気味がられたりするものです。髪が伸びる、とかいったいどうしていいのかよくわからない理解不能な現象が起きたりするからなおさら不気味認定されてしまうんでしょうか・・・。
地震のとき、福寿くんが頭から床に落ちて壊れては大変、と、ゆれ始めたときに棚からおろして横たえておきました。その後、まさかあんな地震になるとは思っていなかったんですが・・・。おかげでどこも割れたりすることもなくそのままの姿でいます。今もですが、余震が頻発で、しかもけっこう強いのもあるので棚には戻さず今日までずっと横たえていました。箱に入ったままに、上には堅いスポンジを載せて。でも、今日ひさしぶりにスポンジをよけて元の棚に戻してみました。倒れないように紐か何かで仕掛けを作らなくては・・・なんですが、1週間ぶりに眺めてみたら、なんとなく福寿くんの顔つきがいっそう冴え冴えとしているような気がしました。す〜っとした静かな表情で、どこか使命感を帯びたような顔つきに見えます。なんででしょう？なにを思っているんでしょうね。
お人形は、顔が変わります。私にはなんの霊感もなにもないんですが、お人形の顔が変わることは今まで何度も実感として感じていることです。地震から1週間。福寿くんはスポンジの下でなにか考えていたに違いないと思ってます。
