たのしいふゆごもり

たのしいふゆごもり (日本傑作絵本シリーズ)

たのしいふゆごもり (日本傑作絵本シリーズ)

大好きな片山健の絵本です。クマの親子がふゆごもり(冬眠ですよね)の準備をするお話です。あたたかい冬を迎えるために、お母さんクマは精力的に、木の実を集めたり魚を採ったり、綿を集めたり、ハチミツも集めます。強くたくましく、おしゃれでやさしいお母さんクマなんですよね。こぐまも無邪気でかわいいです。表紙だけ見るとなんとなく男の子っぽいんですが、女の子クマです。どうやらお父さんはいない家庭のようですが、おじいちゃんが(クマですよ)手伝いに来てくれるあたり、心あたたまりつつ、リアルな感じを受けます。
すっかり冬眠の準備ができて、ゆ〜っくりとしたクマ親子の夜の様子が幸福感を与えてくれます。
さて、この絵本の中の絵をよくよく眺めていると、ちょっとした「遊び」なんでしょうが、たとえば部屋の中の燭台に顔がついていたり、煙突にも目や口がついていたりするのを見つけることができます。これはスズキコージもよくやるような気が・・・。スズキコージ・・・この絵本作家も私は好きです。それから、飯野和好。この3人の誰かを好きな人と話すと、たいてい残りの2人のことも好きだったりしますね。仲間ってことかな〜(笑)。