エンソくんきしゃにのる

こうなったら、やっぱりスズキコージも、というわけで、この絵本です。
エンソくんが汽車に乗っておじいちゃんの家まで行く、という、ま、日常のほのぼのしたあるひとこまの話しなのに、それがなんでこんなに妙なものになってしまうのか(笑)・・・。
途中の駅ではひつじが乗り込んできます。それも群れで。羊飼いもいっしょに乗ってきて、お昼の時間にはどさどさと草をいっぱいに出して羊たちに食べさせるんですね〜。なぜか、座席に腰掛けて食べてる羊がいたり、なんだかすごいな、と。エンソくんが買った駅弁がまた、おいしそうで、羊の形のコロッケが真ん中に入っていて、まわりにはゆでたとうもろこしがぎっしり入っているんだそうな・・・。羊の食べてる枯れ草の匂いと、コロッケととうもろこしの匂いが漂ってきそうな場面です。
ところで、エンソくんが乗った駅は「ほげた」、おじいちゃんのところの駅は「HOIZA」です。片山健スズキコージの共著で(すごい組み合わせ 笑)に「やまのかいしゃ」というこれまた妙な絵本があります。それに出てくる、超マイペースでのんきな会社員の二人の名前が「ほげたさん」と「ほいさくん」です。あんまりのんきすぎて心配になりますが、最後に出てくる社長がまたかなりのふっ飛び具合で(笑)「あ、これならこの二人、大丈夫だわ」と安心して読み終えることができます。こちらもオススメですね。