「楽しい夕に」

楽しい夕に

楽しい夕に

RCのセカンドアルバムです。清志郎というと、派手なメイクに派手な衣装、髪を立ててて、「イエ〜」かなんか言ってる人、って感じでしょうか。あ、でも、晩年は、「自転車に乗ってるヒューマニズムあふれるロッカー」みたいな位置づけもあったのかな・・・?このアルバムの頃の清志郎は、メイクもせず、髪も立てずに、普通の自転車にふらふら乗ってる若者だったんだと思います。
なんかね〜、自分の足元だけを見つめてるような、今いる部屋の歌とか、たとえ外に出たとしても、せいぜい自転車でふらふらたどり着ける程度の範囲のことしか歌ってないっていうか・・・。社会性ほとんどなし、みたいな(笑)なんだかいじましくすら感じられるこの頃のRCも私は好きですね〜。「去年の今頃」とか、多くのRC楽曲の中でも、必ずベストなんとか(笑)に入るほど好きです。狭い小さな世界で完結してしまっている日常の様子っていうか・・。ちまちましてていじらしくもあって、なんだか気になるわけです。この妙な感じを私はスピッツにも感じるんですが、ま、それは私だけの感想ってことで気にしないでもらうことにして(笑)。
ところで、ファーストアルバムが「初期のRCサクセション」というんですが、「初期」って表現は、そのバンドが長く続いた暁に、当時を振り返る時につけてやるのが普通だと思うんですが(笑)、デビュー盤にもうそんな名前をつけてしまうという・・・。大物になって後世の語り草になってることを想定したネーミングですよね。いや、ただのしゃれでつけたのかもしれないけど・・・。ともあれ、ほんとに「初期RC」と後に評されるようになっているというあたり、すごいなと思います。