鈴童


木目込み人形の「鈴童」です。だいぶ前ですが、オークションで木目込み人形の製作キットを探していたら見つけました。ずいぶん大きいお人形だな・・・、こういうでっかいのも作ったらおもしろそう、なんたって顔もかわいいし、と思って入札、落札したものです。
木目込み人形作りは、ただの茶色の土台の人形ベースに布地を貼ることで、まるでほんとに着装してるような姿に変化していくのが楽しいです。どんどん立派な衣装を「着て」出来上がっていく様子は、「立派になって・・・」と、しみじみと目を細めるような、親心発動の連続です(笑)
でも、私は教室に通ってるでもなし、本やビデオを参考に、勘を頼りに作ってるようなものだし、特に器用なタチでもないのです・・・、ま、つまり「下手の横好き」ってことですな。良い出来の「子」にしたいとの親心で必死に作ってはいるわけですが・・・。せっかく品質のいい製作キットが私の魔の手にかかったばかりにこのありさま、ということもしばしばです。この「鈴童」も一生懸命作りましたが、大きいし衣装の布地は立派で硬くて扱いにくいしで、あちこちに不具合が・・・。でも、そこはいたしかたなし、と自分にもお人形にも言い聞かせ・・・。
ムツゴロウ(畑さん)の本に書いてあったことで印象深く記憶してることがあります。
「動物を飼ってるときに、『うちなんかに飼われたばかりにかわいそうに。世の中にはオマエをもっと幸せにしてくれる飼い主がいるかもしれないのに』と思ってはいけません。精一杯世話しているならそれでいいのです。縁があって出会ったんだからそこの出会いに自信を持ちましょう」
みたいな内容でした。ま、そういうことです。居直ってしまいましたが(笑)