「長靴をはいた猫」の男気


古本屋で買った「長靴をはいた猫」の、ポップアップ絵本です。フランスのものみたいです。4ページしかなくて、このページが1ページ目です。猫を遺産でもらって不満げな三男に、まあまあ、そうがっかりしないで、そんなことよりと長靴を調達させて、それをはいていざ!みたいな場面ですかね。この絵本の挿絵の猫が、たまたま私のぬいぐるみの猫とよく似てるのでちょっと並べてみました。
このお話し、遺産らしい遺産も分けてもらえなかったちょっと冴えない三男が、猫なんか押し付けられてうんざりなわけですよね。その様子を見て猫は、「だんな、ここはオイラにまかせてくださいよ。まあ、ひとつ見ててください」かなんか言って、けっこうきわどくすれすれな方法で自分の「だんな」を一方的に王様にまでしてあげるという・・・。今までいろいろな「長靴をはいた猫」を読んだけど、猫がそこまで頑張る理由を書いたものは読んだことがないので、なんでだ??って思ってしまうのですが・・・。「猫なんか」と、がっかりされてカチンときてムキになってがんばっちゃったものか、亡くなった主人への恩返しを息子にしたものか、自分の手腕を試したものか、自分も宮殿に住むために頑張ったものか、など、いろいろ考えてしまいます。ドラえもんみたいに、のびたくんを叱咤激励しながらも結局面倒みちゃうんだよな〜っていう関係とも違う、ちょっと謎な猫の行動ですが・・・、ま、「冴えないだんな」を、いっちょ幸せにしてやっか、みたいな猫の男気ってことかなと思えば納得できそうな気も・・・。