- 作者: 長谷川義史
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/07/08
- メディア: 大型本
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この作者の絵本が好きなので新しく出ればほぼ読んでます。いつもほのぼのしてて、ちょっととぼけた味があって笑えて、っていう本が多いのでそういうものだと思っていましたが、数年前にいつものつもりで何気なく「ぼくがラーメンたべてるとき」という絵本を見ました。これはハッと胸を衝かれるような、冷たい水でもかけられたような気持ちにさせられる内容です。いつものほのぼのした作風のままの、それなのに思いがけないヘビーな内容が強烈なインパクトでした。
さて、この作者はいつもその絵本のページの中に遊びが入ってまして、どのページにも「なにか」がいます。そこに注目して眺めるのもとても楽しいです。そういう仕掛けは他にもよくあるとは思いますが、でもだいたいは、さっきのページでは草の上にいたバッタがこのページでは花の上、みたいな程度の遊びだと思うんですが、この作者の絵本の「なにか」の登場の仕方はもっと脈絡なくておもしろいです。そういうところも私は好きですね〜。