寺山修司の言葉


寺山修司記念館で、お一人ひとつどうぞ、と「寺山修司の言葉」というおみくじみたいなものがありました。そろりそろりと開けてみましたら、こんな素敵な詩が。
さよならだけが人生だ、っていう井伏鱒二による漢詩イカした名訳があるわけですが、寺山修司自身もお気に入り?だと思うんですが、作品にたびたび引用してますので。でも、そのお気に入りのフレーズにちょっと反論してる風の詩です。
さよならだけが人生だ、なんてキメてるけども、と。そんなふうに考えてる人間がいるにはいるけどもさ、と。でも、大きな自然の中にあっては、春は巡ってくるし百合も咲く、営々としたものがあるよ、ってことを言いたい、みたいな詩ですよね?たぶん(笑)。こういう、とてもまっすぐなことを書くのも寺山修司の大きな魅力です。あら、っと思うほどピュアでかわいいのが漏れ出てる感じ(笑)。この詩にはもっと続きがあって、更に愛らしいのでオススメです。
寺山修司記念館では、寺山修司の手紙の特集の企画をしています。中学生の寺山少年がお母さんに宛てた手紙のかわいいことよ、です。ちょっと切なくもあり。お金をいくら使っていくら余った、とか書いてます。おみやげ買った、とか。いやー、ほんとしみじみ(笑)。