読み終わってしまった

虚実妖怪百物語 序/破/急 (角川文庫)

虚実妖怪百物語 序/破/急 (角川文庫)

とても愉快でおもしろくて、ずーっと読み終わらなければいいのにと思うあまりに、かなり間をあけながら読んでいた本、京極夏彦のこの本、読み終わってしまいました。最初からギリギリ最後の方まで同じ調子の熱量でガーッと骨太の勢いを保ったまま進み、最後の最後にすーっとおだやかな余韻を残して終わりました。私は京極作品をちゃんと読んだのは今回が初めてなので、最後まで読んで、あ、そうなの?!そうなんだー・・・やられましたな・・・でした。
それから、ゆっくり読む!と心に誓った「Another2001」でしたが、結局ワサワサと読んでしまい(笑)、これまた、あ、そうか、そういえばそうだよねー・・・やられた・・・と本を閉じました(笑)。まあ、どちらの本にしても、読み始めのところでパッと仕組みに気づいたり、この人ってあれでしょ?ホラあれよ、みたいにピンときて、そして、ほーらやっぱりね!という読後感もいいものかもしれませんが、なんと!!そうなんだ?!とびっくりする方が私は楽しいし、そもそもピンとこないしな(笑)、そういう読書なわけだな、と思いましたよ(笑)。