辞書並みの

前から気になってはいたものの、パラパラと眺めるだけだった京極夏彦作品についに手を出してみました。妖怪についての専門書はその通り、パラパラ眺めたことはあっても小説は全然読んだことがなかったんですが、ふと思い立ったので読むことにしました。氏の作品は総じて分厚いということは知っていましたが、初めて買ったこれも厚い。すごい・・・、文庫でこの厚さ・・・。壊れることなく本の形を保ってるのがすごいやとまで感じました。1300ページを超えます。ちょっとした辞書ぐらいの厚みだなと思いました。手に持って読むのもなんだかコロコロして持ちにくいので(笑)、こたつの上に広げて、気がついたら正座して読んでました。なんか寺子屋のこども風のスタイル(笑)。数百ページ進んだら左右のページのバランスが良くなって持って読むのにも都合がいいかもしれません。
まだ読み始めですが、いきなりこれはアレでしょ?加藤保憲なんでしょ?!と思わず鼻息が荒くなるような描写が!(笑)。というわけで、「帝都物語」が好きなんだ!という者にとっては冒頭からガッチリと絡めとられた感。内容も、虚実ない交ぜの、ということで、実在の人物が実名で登場してきています。紹介される映画などの作品も実際のもので、あー、そうだよ!あれね!とウキウキしながら本のページに一緒について行くような気分で楽しいです。厚さにひるむことなくちびちび進んでいこうと思います。