映画「砂の器」

<あの頃映画> 砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]

<あの頃映画> 砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)
  • 発売日: 2013/01/30
  • メディア: DVD

今までアマゾンで買い物をしていて、いつのまにかアマゾンプライム会員というものになっていた、ということがたしか2度ほどありました。プライム会員は会費が発生するので、その都度退会していましたが、この頃自分から入会してみました。プライムビデオを利用するためです。プライムビデオにあるこの作品を見てみて、と熱心に勧めてくる者がいたりして、どれどれ見てみるか、ということがあったもので。そのおススメを見た後もそのまま会員になっていますが、レンタルビデオまで出かけて行って借りるほどの熱意はないけれどちょっと見たいかも、というぐらいのものを見るのに手軽で気軽でいいのかも、と思ってます。さて、いつか見てみようと思っていたのよ、という映画「砂の器」をプライムビデオで見ました。私は昔から加藤剛は特に好きな俳優なので、加藤剛が出ているのだし、というのもありまして(笑)。
ところで今からだいぶ前になりますが、テレビの連ドラで中居正広主演で「砂の器」を放送していたんですよね。毎回欠かさず見ていました。中居くんの父親役が原田芳雄という、これまた私はとても好きなので、原田芳雄目当てで見始めたはずです。もちろん著名な作品に対しての興味もあったし。テレビドラマの「砂の器」は、映画を見終わった今、細部にわたって丁寧でわかりすかったんだなと感じました。もちろん放送時間もたっぷりあるわけだし、なんですが。見応えのあるいいドラマでした。そして映画ですが、これはもうなんといいますか、胸の奥底に沈み込んでいつまでも残り続けるような、といいますか、切なく物悲しい中にも温かみもある素晴らしい映画でした。放浪の旅を続ける父子の様子がほんとに胸の詰まるようなもので、ふざけてじゃれ合う場面とか、ちょっとほのぼのするはずのところも見ていて辛くなりました。凄惨であったり、ギョッとするようなシーンもなく、品良く物語は進んでいきます。それが一層切なさを感じるのかも、と思います。