憧れの人といえば

祖父江慎、憧れ!素敵、ってことを前回書きましたが、他にも気になる人々はいっぱいいるんですが、この頃写真集を買ってうっとりな人のことを書きます。それはですね、彫刻家の舟越桂です。ずっと前に図書館で写真集を見て一目ぼれしました。まるで生きているかのような表情の彫刻なんですが、でも生気がないというか、生気が感じられないままものすごい存在感でたたずんでいるではありませんか、というか、う〜ん、なんといったらいいんでしょうね(笑)、とにかく目を引く彫刻だと思います。天童荒太の本の表紙にいつもその作品が使われてありますよね。私は天童荒太の作品は「永遠の仔」しか読んだことないんですが、この表紙に載ってる緑の服の青年、作品の名前が「かたい布はときどき話す」だそうです。後ろの髪を結んだ女性は「砂と街と」だそうな。作品の名前も印象的ですよね・・・。賢そうな額にも目がいきます。
さて、天童荒太ですが、ちょっと前に、戸籍を持たない子供、出生届を出さずじまいだったその親についての話題を中心に家族の問題について朝日新聞にコラムを寄せていました。理論的にクールな調子で書かれてありましたが、内容は熱っぽくてなんだかとても感動して読みました。「永遠の仔」しか読んでませんなどと言ってないで、またどれか天童作品を読んでみようかな・・・と思ったのでした。