クロコーチ

小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)

小説帝銀事件 新装版 (角川文庫)

その昔、3億円強奪事件というのがありました。白バイ警官に扮しての犯行、というのが衝撃的で、その警官のヘルメット着用の姿でありながら、生気がなくてのっぺりした表情のあのモンタージュ写真が不気味ですよね〜・・・。で、「3億円事件の謎に迫る!?(仮説だけど)」というドラマが「クロコーチ」で、私は「猫侍」とともに録画してまでも見る番組なのでした。トキオの長瀬扮する刑事がはみだしもので、彼の名前が黒河内=クロコーチです。このクロコーチが、したたかすぎてちょっと笑えるやらあきれるやらですが、じわじわと確実に目的に近づいていく様子が醍醐味です。大胆な仮説で、そっちの方向にいまのところはぐいぐいいってますが、さてこの先はどうなっていくのかな・・・まだ回も中盤あたりだしね・・・などと思いながら興味深く見てるとこです。
それで、未解決事件ということ、昨日の朝日で松本清張の特集が組まれててそういえば、と思い出したということ、で、「小説帝銀事件」です。実際に起きた、帝銀毒殺事件を考察したルポ小説です。私はこの事件をこの小説を読んで知ったのでした。だいぶ前に読み、衝撃を受けつつ、でもけっきょくどういうことかな??と、そりゃあ未解決事件をテーマにしてるんだから仕方ないですが、謎が深まるね・・・という読後感で終わったのを覚えてます。2回読みましたが、謎は深まって終わりました。今から20年ぐらい前に読んだので、今読んでみたらどうかな・・・と気になってますが、やっぱりさらに謎が深まって終わりかも(笑)。とりあえずキンドル版で無料だった坂口安吾の「帝銀事件を論ず」っていうのをダウンロードしてみました。まずはそれを読んでみようかな、って思ってます。