読んでみました

昨日「おっかなびっくり」と書きつつ、「三人の双生児」、今日読み終わりました。うっすらと、(これはきっとそういうことでありましょう)と思いながら読みましたが、予想通りのところもあり、なに??っとぎょっとするようなエピソードもあり、最初の方こそ異様さに怖ろしいような気持ちもありましたが、途中からは勢いづいてどんどん読んでしまいました(笑)。思ったより短い小説でした。人の誕生、っていうことについての、いろいろな要素が盛り込まれているような話しでした。なんとなくこう・・・下世話な興味で読み進むような気分もありましたが・・・。とにかく秘密だらけなんで(笑)。
読んでいて、ところどころ面食らうような箇所もありましたが・・・。いきなり「なぜそんなことを断定できるのか??」と、腑に落ちない気持ちにさせられるというか(笑)そういう場面があるんですよ。しかも、いきなりなその断定によって、物語はきわめて重要な方向にぐいっと舵を切るというかな・・・そういう場面なんですが・・・。ラストは、「へ??」って思うほど唐突に終わりました。非常にさばさばしてます。もっとなにか相手に言うことはないのか?どういう気持ちで決意を固めたのかっていうあたりをもう少し詳しく語らなくていいのか??なんて思ってしまいました。
全体の印象として、すごくこまやかに書いてある場面と、あらすじに近いほどパパっと済ませてる場面とが代わる代わる出てくるような感じです。最初の方のあの念入りな異様さがずーっと続いてればよかったのにな・・・と思わないでもないのでした。