菊の花

ハンカチの上の花畑 (日本の創作児童文学選)

ハンカチの上の花畑 (日本の創作児童文学選)

今日、菊の花をおひたしにして食べました。近所のおばさんが畑でとれた菊の花をわけてくれたのです。私は子供の頃から菊の花をもりもりと食べてました。この季節、菊の花を食べると、ああ、秋も深まってきましたな〜・・・としみじみします。お湯の中に酢を少し入れて湯がきます。そうしないと茶色のおひたしになるので、要注意です。
さて、菊の花の香りをかぐと、いつも思い出す絵本があります。「ハンカチの上の花畑」っていう絵本です。小学生の時にこの絵本は人気で、図書室の本を順番待ちをして借りて読みました。ハンカチを広げた上で小人が菊の花を育て、その菊の花でお酒を作るんですよ。とろみがついてるお酒だったような記憶があります。これって・・・あれかな・・・あの、お酒が入ったボトルチョコあるけど、あの中に入ってるトロンとしたお酒みたいな味かな・・・などと想像しながらうっとりと読んでいたものです。ハンカチの上で小人がお酒を作る、お酒は甘くてトロンとしてておいしくて・・・ってそれはもうファンタジーに違いないんですが、ラストがなんか怖かった記憶があるんですが・・・。鮮やかな菊の花の明るいイメージの中なのに、ぞ〜っとさせられる後半だったような・・・。今読み返しても同じ感想を持つもんかな・・・。ちょっと試してみたい気もしますね。
「ハンカチの上の花畑」がほんとにぞっとする結末だったかは定かではないですが、同じ童話仲間の「赤いろうそくと人魚」は怖いです。これは確かです(笑)。あと、昔話の「イワナの怪」ね。これはほんとに怖いです。「まんが日本むかしばなし」で見ましたが、あれは怖い〜。どんなのかというと・・・旅のお坊さんが、川に毒を流して魚をとろうとしてた村人を諌める。村人、いったん言うことを聞いてお坊さんに団子をふるまったりするものの、けっきょくあとから、お坊さんを裏切る形で川に毒を流して魚とり。で、主と思われる大きな魚もとれたので、喜んでさばこうと腹を割いたらお坊さんにふるまったはずの団子が魚の腹からコロコロと・・・ひぃ・・・やっぱり怖い。
おいしい菊の花のおひたしのことを書き始めたのに、後半は怖いお話し特集(特集ってほどではないですが)になってしまった(笑)。