きんのたまごのほん

きんのたまごのほん

きんのたまごのほん

  • 作者: マーガレットワイズ・ブラウン,レナードワイスガード,わたなべしげお
  • 出版社/メーカー: 童話館出版
  • 発売日: 2004/07/01
  • メディア: 大型本
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うちのひよこは日々大きくなってきています。ニワトリへの過渡期で、アヒルみたいに見えるときもあります(笑)。こういうアヒル(いや、アヒルじゃないんですが 笑)が出てくる絵本があったよね、と思い出したのがこの「きんのたまごのほん」です。
作者はマーガレット・ワイズ・ブラウンというアメリカの絵本作家です。うさぎがたまごを見つけて、中にはなにが入っているのかな〜と、蹴飛ばしたり小石をぶつけたり、と、なかなか積極的な(笑)行動に出ます。そのうち眠くなって、たまごに寄り添って寝てしまう、と。たまごはあたたかいんだそうです。このあたり、かわいいです。寝てるうちにたまごからアヒルが孵ります。アヒルは、眠るうさぎを見て、なんだこりゃ?と小石をぶつけたり、蹴飛ばして丘の下まで転がしたりします。ふわふわでかわいいものたちの、思いがけない行動(悪気なし。好奇心からのみの暴挙 笑)に思わず笑ってしまいます。で、丘の下に転がり落ちて目がさめたうさぎが、アヒルを見て「だれ?どこからきた?」とたずねますが、うまれたばかりのアヒルは「気にするな。ここにいるんだからいいじゃないの」みたいな妙に哲学的な受け答えをします(笑)。
蹴飛ばしあった間柄(悪気ない)の両者ですが、突然目の前に存在してる相手をすんなり受け入れる、という、素直で柔軟な様子で物語は終わり、です。なんだかふしぎな感覚の絵本なんですが、強烈な印象を与えている原因は、丘の下までうさぎを蹴り落とす、とか(笑)そういうアヒルの行動にもよるところは私なんかは大きいんですが、この絵本はなんといっても絵がいいんです。どのページにもびっしりと草花や実などが美しく描かれてあります。うさぎとアヒルもふわふわイキイキ、眠ったり小石をぶつけたりぶつけられたりしています(笑)。絵を描いたのはレナード・ワイスガードという人です。