ハローマイジェラシー

ベストセレクション

ベストセレクション

ショーケンがGSのグループで歌を歌っていた、ということは知っていましたが、私が時折テレビで見かけるようになったあたりの彼はすっかり俳優でした。といっても、「太陽」も「傷だらけ」も「前略」も全然見てないわけですよ、私は。それ以外のショーケンをドラマで見ていたんですね〜。「ガラスの知恵の輪」とかね。で、ドラマの中のショーケンは、たいてい気の毒な役回りだったような気がします。惨めな気分の中、とりあえず笑う、みたいな、ほんとは笑うところじゃないだろうにという場面で、精一杯笑っておく、というような。あんまり気まずくて見てはいけないような気分にまでさせられる彼のあの必死のお人よしみたいな笑顔、っていうのがね〜・・・。ああいう表情をさせたら彼の右に出る人って、今でもなかなかいないような気がしますが・・・。とにかく、私の中のショーケンというのは、不条理な立場に追い込まれても弁解したりしないで眉下げて笑ってる人、ってイメージだったんですよ。ドラマの中のイメージがそのままだったのでした。
で、そんなある日、「ハローマイジェラシー」をラジオで偶然聞きました。私が弱冠10代の頃のことですよ。そうだ、ショーケンて歌うたうんだっけ・・・と思いながら聞いてたらすごくいい歌ではありませんか?!いっぺんで気に入ってしまいました!この歌によって、私がドラマでの役柄から勝手に作り上げたショーケンのイメージは更に磐石なものに(笑)なっていったのでした。
さて、「ハローマイジェラシー」をお気に入りにして過ごしてて数年後のある時、ショーケンのライブがあることを知りました。そのライブの名前が「WHAT’S A LAST LIVE?」だったと記憶。なに??ラストだって?・・・1回は「ハローマイジェラシー」を生で聴きたいものよ、と私はライブのチケットを入手し、ひとりでライブへ。最初にして最後、見届けるつもりで行ったのでした。そして、ライブでの激しい暴れっぷりのショーケンを見て、ドラマと「ハロー・・」で培われた私の思い込みによる彼のイメージはすべて吹っ飛んだといってよいでしょう(笑)。すごいから(笑)ほんとに。
結局、初めて行った「ラスト(?)」のライブの後も、彼はライブを行い、(「LAST LIVE?」の「?」がついてたでしょ?だからあれは決定じゃないの、「最後かもよ」程度の誘いなわけ、とライブの中で本人が語ってました。週刊誌の見出しみたいなもの?)私はその後数度、彼のライブに出向いては圧倒されていたのでした(笑)
同級生で、同窓会なんかがあっても顔を出さず、みんなから「あいつはいったい今頃どうしているんだろう」となぜかいつも心配されてるような人がいるものですが、私が寄せるショーケンへの思いはそれに似てます。時々思い出しては心配してます。あんなきれいな奥さんがそばにいて幸せだし、なんにも心配ないのはわかっていても、です(笑)