カロリーヌちゃん

カロリーヌのじどうしゃレース (カロリーヌとゆかいな8ひき)

カロリーヌのじどうしゃレース (カロリーヌとゆかいな8ひき)

ペコちゃんのトレードマークは、なんといってもぺろっと出した舌と、リボンのおさげ、赤いオーバーオールでしょう。特にオーバーオールは、元気な子の象徴ってことでしょうかね、絵本の世界では着用率高いかもしれませんね。
さて、「おさげの赤いオーバーオールの元気な女の子」がフランスの絵本にもいます。ということで、絵本「カロリーヌ」シリーズです。
カロリーヌちゃんは、作者のピエール・プロブストの娘さんがモデルなんだそうですが、10歳ぐらいのフランスの元気な活発な女の子です。月旅行したり、サーカスを主宰したり、クラシックカーで自動車レースをしたりと、大変エネルギッシュで行動力抜群です。仲間がいるんですが、全部動物です。トラやライオン、猫、犬です。しゃべるのはもちろん、服まで着てます。そしてみんなおしゃれなのは、さすがフランス仕込みってことかな?この絵本は、なんといっても絵がとてもすばらしく、動物たちの毛の質感まで感じるようなリアルさです。そして、「愉快な仲間(動物たちね)」が8匹もいるので、必ず誰かはどこかでいたずらしたり、うっかりしたりしてる様子がちゃんと描き込まれていて、まるでひとコマ漫画みたいな挿絵です。
この絵本は、もともとは「小学館の世界の童話」のシリーズにたしか3冊ほど組み込まれていたはずです。私はその中の「カロリーヌの月旅行」を持ってました。当時、うちでは黒猫を飼っていましたが、その飼い猫にそっくりな黒猫がカロリーヌちゃんの仲間にいて、その猫はしゃべるし、笑うし、カロリーヌちゃんがうらやましいな、なんて思っていたものです(笑)
その後、その童話全集は絶版になってしまったわけですが、90年代、フェリシモのブックポートでの働きかけだったかな・・・?新たに1話ずつ収められたこのシリーズがBL出版から刊行されたのでした。