法水はなにを語ろうとするのであろうか。

黒死館殺人事件 (河出文庫)

黒死館殺人事件 (河出文庫)

お盆が終わりました。お盆が終わっても秋の訪れ、ってことにはならずに厳しい残暑が続いておりますね。お盆の間中、実家におりました。実家には子猫がいまして、なかなかなやんちゃで、しょっちゅう噛みつかれたり、噛みつかれたり噛みつかれたりしてました(笑)。いや、子供のやることなのでしかたないです。大猫になる前に、かみつきに飽きてくれるといいが・・・。獣医さんも「こればっかりは個性なんで 笑」みたいなことを言ってましたが(笑)。
さて、そんな活気あふれるお盆を過ごしつつ、読みかけなので本を持っていってました。「黒死館殺人事件」。読み進むうちに、若干コツをつかんできたような気がします。法水麟太郎(のりみず りんたろう)という元捜査局長の学識高き刑事弁護士、って人物が超絶の博識と驚くべき推理で、この物語を進めていきます。この人物がさ〜・・・とにかく前にも書きましたが、博識すぎてなに言ってるかわからないのよ・・・。タイトルに書きましたが、ほんとになにを語ろうとするのであろうか、ですよ(笑)。この一文は、実際に文中に出てきて、その後に続く文章は「・・・まさかに錬金道士の蒼暗たる世界が、前期科学(スパルジリー)特有の類似率の原理と共に、現われ出ようとは思わなかった」だそうな。うむ・・・、なんだろう?(笑)。そんなにわけわかんないなら読むのやめればいいのに、と思われそうですが、ミステリーの形を取ってるものだから先もちょっと気になるところもあるしね。それに「コツをつかんだかも」と書きましたが、なんとなくこう・・・対し方を学びつつあるんですよ。それはですね、難しい説明や引用が出てきても深く考えずに、つまり結局なにを言ってるのか、を探り出して読む!これですよ(笑)。ほんとはそういう読み方は邪道なのかもしれないけどね。
え〜・・・、そう思って読んでいても難解なことに変わりはないのでなかなか前に進みませんが、さっきまでのところでは、法水くんは館の執事の老人に「恫喝質問」という話術の戦法で優位に立っておりましたよ。で、その執事が狼狽して具合が悪くなるほどに心理的に追い詰められたりしてるうちに新たな殺人事件が起きたようです。う〜ん・・・新たな犠牲者が出るのを食い止めることはできなかったのか、法水くん、と思わないでもないですが・・・。先が気になる、というか、法水くんのことも気になるので頑張って読んでいこうとは思ってますが・・・つうか、もはや意地ですな(笑)。