物憂い春といえば

狼少年~ウルフ・ボーイ

狼少年~ウルフ・ボーイ

このごろ、春のことばっかり書いてますが、そして昨日なんかは、元気な春のイキオイにはなかなかついていくのも大変だよ、と人によってはまったく理解不能であろうことなども(笑)書いてみたりしてますが。
さて、雪解けのころになると聴きたくなるというか思い出す人に、この森田童子がいます。森田童子はもちろんLPレコードの時代の人で、私も持ってるんですが当時のジャケットはモノクロで、彼女のどアップだったりしてました。いつも丸い黒いサングラスかけて、髪はこういうの。雰囲気のある人です。せっかくなので、顔が見えるほうがいいのでこのアルバムを貼ってみました。
私が高校生の頃だったか・・・、新しいアルバムが出たというので、プロモーションで森田童子がラジオに出演していました。私は、彼女の「さよならぼくのともだち」ぐらいは知っていたし、好きな歌だわ、と思っていたので、ラジオをどれどれ・・・と聴いたんですよね。録音して、その後何度も聴いたんですが。・・・ほんとに、しんみりした番組でした(笑)。ニューアルバムのプロモーションなのに(笑)。ぽつりぽつりと、途切れ途切れに小さなかわいい声で言葉少なに語る彼女。パーソナリティも、しまいにゃ困って「いつもそんなに暗いんですか?」みたいなことまで口走ってたからね〜(笑)。当時は「ネクラ」なんて言葉が蔓延してて、明るいことがとにかく善で、しんみりだったり、地味だったり、場合によっては情緒あふれる趣のようなものまで「暗い」として斬られていたものね〜・・・と思います。だから、森田童子は、暗い歌の旗手として(笑)異色の扱いを受けていたように記憶してます。ま、その後、「高校教師」の主題歌と挿入歌でリバイバルヒットしたんですが。
「男のくせに泣いてくれた」「さよなら 僕のともだち」「ぼくたちの失敗」あたりが私の好きな曲です。学生運動の頃は私は学生ではありませんが(笑)しみじみいい歌だな、と思います。同じように、実体験と重なることはないけど好きな歌っていうと岡林信康の「山谷ブルース」とかね(笑)ありますが、またそのあたりはおいおいと・・・。