熱いマタイ

バッハ:マタイ受難曲 BWV244

バッハ:マタイ受難曲 BWV244

車の運転中に聴く音楽はいろいろなんですが、ここ最近はずっと「マタイ受難曲」です。って、いろいろすぎるでしょうよ、と思う人もいるかもしれませんが(笑)。ああいうのは部屋でじっくり聴いてこそ!とかね、思われる方もいそうです。しかしドライブのBGM、大丈夫です。とてもステキ(笑)。
その昔、私がまだ若いというか、子どもの頃(笑)、新聞のFMラジオの番組欄を眺めてバッハの曲が流れることがわかったらテープに録音して聴く、ということをしていたものでした。クラシックに特に興味があったわけではなくて、バッハだけが好き、ってことで。で、ラジオのエアーチェック@バッハやってたんですが、そんなことをしてるうちに、すぐに「マタイ」に行き当たりますわよね、そりゃ。というわけで、テープに録音したマタイを時々聴いてましたが、そのうちテープは伸びるし、そもそもカセットテープ自体聴かなくなって、ちゃんとCD買おうと思い、カール・リヒターの58年のCDを買ったのでした。
このマタイはですね、名演奏の呼び声高い素晴らしいものです。ほとばしる情熱!って感じなんです。宗教音楽の、しずしずとした様子っていうのがあまりないというか(笑)。骨太で熱い、ギュンギュンと迫ってくる演奏です。私が特に好きなのは合唱なんですが、21番、23番と続く同じ合唱です。これのね、特に21番の熱いことよ(笑)。良い意味で洗練されきっていない、とでもいうか。聴くたび胸が熱くなります。有名な最終の合唱曲も本当に素晴らしいんですが、私としては是非21番、カール・リヒターの58年の21番!てことを強く推していきたいと思っています(笑)。