「これは ぐるんぱが かいた じ です」

ぐるんぱのようちえん

ぐるんぱのようちえん

昨日出してきたSeviの鉛筆立ての象の丸ピンクのほっぺを見ていて、ぐるんぱを思い出しました。
ひとりぼっちの象のぐるんぱは、いつも汚くて臭くて、ひとりがさみしいのでしくしく泣いたりして暮らしてるわけですが、象の会議で働きに出されることに決定します。そうと決まったら、なんだかんだいっても他の象がぐるんぱを洗ってあげたり見送りしたりするところはほっとする場面です。
ぐるんぱはビスケットやさんや車の工場や、いろいろな仕事場を転々とします。どの職場でも本気で精一杯の仕事をするんだけど、どうしても象のサイズのものを作ってしまう、と。何度目かの解雇の果ての失意のぐるんぱに、洗濯の最中で大忙しの子沢山なお母さんが子供のお守りを唐突にお願いしてきます。で、その子供たちに、象サイズで売り物にならないぐるんぱ製作のピアノを弾いてあげてたら、よその子もいっぱい集まってきて、結果、ぐるんぱは幼稚園を開くことになったのでした。というわけで、結末の様子がタイトルになってるんですね。
絵本の表紙をめくると、ちょっとかすれながらの筆文字で「ぐるんぱのようちえん」とタイトルがあります。その下に活字で小さく「これは ぐるんぱが かいた じ です」とあります。これ、子供は真に受けますよ〜。まあ、でもがんばりやのぐるんぱが、今日もどこかわからないけど確かにどこかで、ピアノ弾いてビスケットをおやつに出して幼稚園開いてるんだろうな、と大変漠然とではありますが、なんとなく思わせられるリアリティがこの絵本にはあるんですよね〜・・・って、子供だけでなく、大人も真に受けてるってことですか??(笑)