死刑にいたる病、読んだ

最近NHK土曜ドラマ阿部サダヲを見てて、なんとも言われない気持ち(笑)を持て余しておりました。そんなところへ、阿部サダヲ主演の映画が話題というその原作に行き当たり、読んでみました。感想を一言で述べるなら、「いい面の皮」でしょうかねー(笑)。特に、物語の主人公・榛村に深く関わるもう一人の中心人物の雅也、彼の状況はそんな感じだよね?と私は感じましたが。
雅也については、結果的に榛村のおかげ(?)で初めて自分の母親と向き合って語り合うことができた、母を理解して身近に感じられるようになったらしいよ、となんとか思おうともしましたが(笑)語られる内容があからさまであけすけすぎて、こんな話しを母親から打ち明けられたら困るだろうに、とどうしても思ってしまうのでした。雅也母も、語り出したら止まらなくなってしまった、そもそも息子ももう榛村から聞いてるよね?だったのかもしれないけど、おとなしくて存在感の薄いという母親の突然の告白、に、読んでるこっちは目を白黒(笑)でした。
事件や殺害場面の描写が、これでもかというほど微に入り細に入りで胸が悪くなりそうな毒毒しいリアルを突きつけてくるんですが、一方でそのような非現実的な親子の様子もあり、でした。
映画は観に行くかわからないけど、阿部サダヲが一人でこちらに向かってずーっと話し続けるとか、そういうの怖いだろうな(笑)なんて勝手に思い描いてます。