そしてつくも神に・・・なんてね(笑)

ふらいぱんじいさん (日本の創作幼年童話 5)

ふらいぱんじいさん (日本の創作幼年童話 5)

今朝、ごみを出しに行ったんですが、カラスが散らかしたらしく紙くずが散乱しておりました。ちょっと見過ごせないほど散らかっていました。私は心が広いので(笑)、大体のことは見過ごしてしまうんですが(笑)その私でも放っておけないほどのカラスの狼藉ぶりの痕跡。しかたないにぃ・・・・と、集積場の中に掛けてあったほうきで掃いてました。掃きながら、(集めたこのごみを・・・手で掴むのはいやだな・・・でもしかたないか・・・)などと考えていました。で、ちょうど私と同じくごみ出しに来ていたどこかのおばあちゃんと小学生の孫がいたんですが、掃除をしてる私のところに「これ、どうぞ使って」と、ちりとりを差し出してくれたんですよ。「捨てようと思って持ってきてたの」と。ええ〜?!すごくないですか?!それ!!「これ使って」と、たとえば厚紙や食品トレイなんかを差し出されたなら「うれしい」と思うだけだったと思うんだけど、このタイミングでちりとりを捨てに来てる人いたー!!って(笑)。思わず「おお!!ありがとうございます!」とお礼を言い、「ちゃちゃっと掃いて片付けておきますから」と私が言うと、うんうんとうなずいて、「そのちりとりはあと捨てておいてくださいな」と言って去りかけました。でも、すぐにくるっと戻ってきて「やっぱりそれ、ほうきといっしょに掛けておきましょ?まだ役に立ちそう(笑)」と言うので、そうですよね!と元気に答え(笑)集積場の新たな備品としてほうきといっしょに掛けてきました。あわやゴミ、となるはずだったちりとりは、これから第二の人生ですな・・・と感慨深く思ったんですが、ふとこの絵本を思い出しました。
ふらいぱんじいさんは自らの意志で台所を抜け出して、新たな活路を見出すべく旅に出るんですよ。「じいさん」とは言うものの、アクティブで果敢な旅です。ところで、モノは古くなると意志を持って「つくも神」っていう神様になるそうですね。お琴のとか、傘のとか、いろいろかわいい妖怪(いや、神様か? 笑)の絵を見たことありますが・・・。さて、今日のちりとりは・・・、きっとまだ捨てられたくなかったのかも。願いが叶ったかな・・・。そうならいいな、と思います(笑)